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漢方医学理論と食品工場生産管理

みなさん、こんにちは。

高校時代から漢方医学に興味があり、よく漢方医学の本を読んでいます。
お医者さんにはなれませんが、平日その知識を活用して体を管理しています。
株式会社ジャパン・フード・サービスに入社してからずっと中国の食品工場に駐在して食品品質を管理しています。
日々の工場管理を通して、だんだん工場管理と体管理は類似であることかと悟りました。
そのため、漢方医学の理念を取り入れて生産管理したらどうかと思って実践してみました。
(以下「」(括弧書き)の箇所は漢方医学の用語となります。)

「病気は口から」
原料購入する際に、厳しく原料を検査しないと、問題がある原料を仕入れると、工場は「病気」になるに間違いありません。
ある工場は弊社経由焼き鳥皮串を販売しています。皮原料に殻骨、手羽、毛髪などの異物がよく見られます。
異物が多い原料を使うと、検品効率が低くなり、検品ワーカーを増員しなければなりません。
品質管理者とよく相談して、仕入れ検査を厳しくするなど対策してもらいました。
効果が明らかで、異物クレームは大体半減でした。その上、検品効率が良くなりました。

「脾胃は後天の本」
工場生産ラインの成型工程は体の脾胃に相当します。
歩留まりが良いか悪いかは、成形工程によります。
焼き鳥の成形工程は串刺し工程です。
工場の管理者に助言して、是非優秀な人を成形工程に集中して、成形を強化するよう指導しました。
管理者は私の話に従って成形工程をより重要視し始めました。
串形と品質は良くなって、ライン後半の不良品が少なく歩留まりはだんだん上がりました。
後半の検品効率も高くなりました。


「腎臓は二便を主導」
体の腎臓に相当する部分はX線探知機と金属探知機です。
ラインに最も重要な部分です。
管理者にその理論を説明して、日々生産する時、定期的にテストピースで感度を確認してもらったり、
設備メーカーに定期的にメンテナンスしてもらったりしています。
それらに依って設備の精度を確保して商品中の「廃物」を除去してもらっています。
自分で漢方医学理念を実践する同時に、知識として工場管理者にも伝えました。
工場の管理者は面白いと思って工場全体の管理者に教育したらどうかと誘われました。
工場の生産管理に役立ったら、自分の仕事にも助かると思って、
複数の工場で研修を行いました。
工場の皆さんは面白いと思って漢方医学理論を多少覚えたでしょう。
どれぐらい生産管理に取り入れるかわかりませんが、少しでも助かると思います。

今後も様々な考え方を取り入れながら業務に取り組んでいきたいと思います。

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