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AIやバイオテクノロジーで鶏肉の未来はどうなるのか

ちょっと堅苦しいタイトルですが、
今回は、最先端のテクノロジーと私たちの身近な鶏肉がどのように関係して、
これからの社会がどう進化・変化していくのか考えてみたいと思います。

1.AIと鶏肉

AIにも色々と種類がありますが、その中でも識別系AIというものがあります。
画像などを認識し、私たちではわからない、些細な違いを検知して、識別するものです。
例えば日本の空港の入国ゲートでは、撮影した写真を照合して本人確認を行う、顔認証ゲートというものがもう実用化されているようです。

もちろん、これを動物にも応用することはできます。
畜産の現場では、鶏の羽の形や地肌の見え方・動きのしぐさなどを認識し、個体を識別したり、健康状態を把握したりする技術も開発されているようです。

畜産の現場では一度に大量の鶏を飼育するわけですが、人手不足が深刻化しています。
AIの技術を使えば、少人数でも、これまで以上のたくさんの鶏を管理できるようになります。

2.ロボットと鶏肉

ある畜産ロボット開発ベンチャーでは、鶏肉の解体作業を自動化するロボットを開発したとのことです。
このロボットは、鶏肉を吊り下げて、羽や内臓などの不要な部分を自動で取り除くことができるそうです。
鶏肉を加工する工場では、屠殺や解体を担当する労働者の賃金が一番高いそうです。それだけ解体には技術も経験も必要ということです。
そういった作業をロボットが代替できるようになれば、少ない人件費でより、たくさんの鶏肉を捌けるようになります。

3.バイオテクノロジーと鶏肉

培養肉というものをご存知でしょうか。
動物の食べられる部位の細胞を組織培養することで、家畜を育てずに、食肉を生産する技術です。


家畜を育てるというのは大変な資源と労働力と土地が必要です。また近年では、アニマルウェルフェアという考えがあります。たとえ家畜であっても、無駄な痛みやストレスを与えずに、動物の福祉を重視しようという考え方です。

培養肉技術が発展すれば、食肉の生産にかかる資源消費や動物の福祉に対する懸念が軽減されます。

もちろん安全性や肉としての品質はどうかという問題は残りますが、世界各地で研究が進んでいます。

いかがでしたでしょうか。テクノロジーを使えばこれまで以上にたくさんの鶏肉を生産できるようになっていくことは予想できます。私も最後の培養肉については、まだ全然想像できないというか、それってお肉なの?という思いもあります。
でももし技術が進んで、健康に害もなく、普通の鶏肉とまったく同じ味あるいはそれ以上で、値段も安くなったとしたら?
そちらの方がいいなっと思ってしまうのが一般的な消費者の感覚ではないでしょうか。

私たちのような食品会社としても、これらの技術の進化にも目を向けて、その影響をしっかりと理解し、適切に受け入れていく必要があります。

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