消えたイカ
皆様イカはお好きでしょうか?
日本人はイカ好きで有名で2008年ごろまでは魚介類の中でイカの消費量が1位でした。
しかし年々スルメイカが獲れなくなり他の魚の消費量が増えております。水産資源は豊漁と不漁の時期があるのが常ですが、その中でもスルメイカに関してはずっと右肩下がりが続いており、とうとう日本国内では最盛期の5%ほどしか獲れなくなりました。
スルメイカからアカイカへ
水産の世界はある種が取れなかったら代替種にシフトするのが常です。
スルメイカの漁獲量が減少しはじめたころから、ペルーオオアカイカを使用しはじめました。
ペルーオオアカイカはスルメイカに比べると大型で水分が多く柔らかいのが特徴です。
サキイカや天ぷら用としてアカイカは使われていたのですが、この数年スルメイカの代替として活用されるケースが増えてきました。
そのペルーオオアカイカですが、とうとう漁獲量が大きく減少しはじめました。
世界で一体何が?
漁獲量の減少については、いまだハッキリと分かっていません。海は広大で理由はこうだと断定するのが難しい世界です。例えば九州地方などで良く獲れたケンサキイカですが、この魚種が北上しており九州での漁獲量が減少した一方で、宮城県沖での漁獲量が増えております。
獲り過ぎが漁獲量の減少の原因と言われていましたが、本来獲れていないところで漁獲できるということは、近年の海水温の上昇や黒潮の流れの変動により生育場所や漁場の環境が変わったのが原因のようにも思えます。
ペルーオオアカイカについても、今後の動向が気になりますね。