第23回 西宮酒ぐらルネサンスと食フェア
西宮で人気のイベントと聞かれて、「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」を一番にオススメする人は少なくないと思います。かくいう私もその一人です。
毎年10月、最初の週末に、日本酒の仕込みを祝って市内各所でお酒にまつわる様々なイベントが開催されます。メイン会場の西宮神社(えべっさん)には、西宮のお酒やグルメがたくさん集まり、屋台が立ち並びます。
西宮の歴史ある酒蔵や、地元で人気の飲食店が出店しているとあって、提供されるメニューは本格的なものばかりです。お酒好きの人だけではなく、ファミリーや若者など、行楽やデートに利用される方も多く、毎年10万人ほどが来場しています。残暑も去ったこの季節に、西宮神社の広々とした美しい境内でお酒や地元のグルメを楽しむのは、何とも気持ちの良いものです。
ジャパングループもこのイベントに出店しています。自社で開発した多くの商品の中から、このイベントの為に厳選したメニューを出品しています。
最初のメニュー会議が開催されるのは、半年前の4月頃。そこから試作を重ねて完成度を高めていきます。私たちが直接、店頭でお客様に自社製品を販売するのは、年に一度のことです。とてもたくさんのお客様が来られるイベントとあって、衛生面への配慮、調理の完成度、食材の在庫、販促物の準備など全てにぬかりがあってはなりません。それぞれに責任者を置いて、連携しながら万全の用意をするようにしています。
初めての出店は2017年でした。予想を超えるたくさんのお客様を相手に、料理の提供でお待たせするなどの反省点も多かったのですが、想像以上の大好評を得ることができました。一番人気のメニューは「鶏からあげ(ゆず風味)」でした。もうすぐ旬を迎える高知県産のゆず果汁を使って鶏もも肉を仕込み、さっぱりとした風味の、ジューシーな唐揚げに仕上げました。日本酒にもビールにも相性が良いのですが、お子様からも大人気で、2日間で1000食以上を販売することができました。
2019年の今年、記念すべき令和初の酒ぐらルネサンスは第23回となりました。回を重ねるごとに知名度が上がり、人気が増していっているように感じます。ずいぶん遠方から来場する日本酒ファンもおられるようです。
2018年は台風の為に開催中止となったので、今回は私たちにとって2回目の参加になりました。前回の反省点を踏まえて、万全の体制を整え、この際、思い切ってメニューも増やし、ジャパングループが最も得意としている焼鳥を販売することにしました。2年前の初出店の時には、調理が追いつかないことを心配して断念したメニューです。その後、試作を重ねて、2日で4000本以上をスピーディーに調理できて、しかも抜群に美味しい焼鳥を焼き上げる手順を工夫しました。
今回は来店いただく方に更に楽しんでもらおうと、産学連携の取り組みを行っている武庫川女子大学食物栄養学科の皆さんにもメニュー開発を依頼しました。完成したメニューは「焼鳥(梅マヨ風味)」。ピンクの色合いとさっぱりとした梅の風味が爽やかな、学生さんならではのアイデアメニューで、見た目も可愛らしく、味もピカイチでした。
イベント当日は武庫女の学生さんにもブース応援に来ていただき、自分達が開発したメニューをオススメしてもらいました。
通りがかる人たちも興味津々のようでした。武庫女コラボメニューは大好評で、2日間で約400食を販売しました。
初日の土曜日の出だしは絶好調でした。2時間ほど前から場所取りの方などが集まり出し、開催と同時に店頭には行列が!!周りの飲食店の先輩方も驚きの大盛況となりました。この日は文句のつけようのない快晴で、ドリンクがどんどんすすみ、それに連られてフードもどんどん注文が入っていました。予想を超える来場者に、このようなイベントに慣れている先輩方のお店でも、仕込みを追加しなければならないと焦り出すほどでした。
商売の神様、えべっさんのご利益もあってか、2日目の日曜日も快晴。この日もひっきりなしにお客様が訪れ、気づいたときには閉会時間となっていました。用意した唐揚げ1200食(約6000個)、焼鳥1500食(約4500本)をはじめ、すべての食材を売り切ることができました。ご来場の皆様には心から感謝いたします。また取引先の皆様、スタッフのご友人、ご家族など大勢の方にご来店いただきましたが、バタバタして充分なお相手が出来ず申し訳ありませんでした。
思いがけない出来事と言えば、会場で生放送中のさくらFMのあづあづ(横山あづささん)の番組に、少しばかり、武庫女の学生さんと一緒に出演させていただきました。四回生の皆さんは管理栄養士の国家試験や就職を控えて、まさに今が人生の重要な時期のようです。あづあづからの「将来の夢」という質問に、お二人とも「仕事を通じて、人々を笑顔にする」と答えていました。実は、わたしたちジャパングループのテーマも「おいしい笑顔のある明日へ」です。同じビジョンを持つ若い仲間を見つけて感動してしまいました。
次回もご来場いただく皆さんに、「美味しい」の笑顔になっていただけるように、1年間しっかり準備していきたいと思います。
また来年お会いしましょう!
営業担当 畑