Interview 01
地域に貢献する仕事に、
誇りを感じながら。
ジャパン・デリカ 国際事業部
松永 佳代子
2018年入社
神田外語大学(2008年卒)
得意の英語を活かし、長く働き続ける
私はオーストラリアの高校に、1年間留学した経験があります。その後、外国語大学にも進学し、将来は英語を使う仕事に就こう、と考えていました。ただ、英語はあくまでコミュニケーションツールのひとつに過ぎません。英語を使って何がしたいのか、自分の英語力が活かせる仕事は何なのか、について深く考える必要があると、新卒時の就職活動で痛感しました。
最初に就職した会社には約10年勤めたものの、その先の30代、40代の自分が働いている姿がどうしてもイメージできなかったため、転職を決意します。ジャパン・フード・サービスを選んだのは、食品という身近な商品を扱いつつグローバル展開していること。そして、結婚や出産を経て、さらには親の介護をするようになっても、長く働き続けられる制度が整っていることに魅力を感じたからです。
商習慣の違いに戸惑いつつも
現在私は国際事業部に所属し、貿易事務の仕事をしています。貿易(輸出入)に関わる事務全般を担い、輸出業務では、輸出通関書類の作成や通関の手配、輸入業務では、商品の納入管理、関税納付や消費税納付などを行います。具体的に取り扱っている商品は、ソフトシェルクラブと呼ばれる、マングローブの森の根元に生息する脱皮直後のカニで、それをバングラデシュで調達し、アメリカやイギリス、オーストラリアなどのお客様に販売しています。
三国間貿易の場合、国によって商習慣が異なり、日本では当たり前のことがときとして通用しません。私は事務だけではなく営業も任され、商談の場に立っているので、取引において誤解が生じないよう、一つひとつのコミュニケーションを大切に、常に相手の立場になって考えることを心がけています。
産学官連携の一大プロジェクト
インドの西ベンガル州とバングラデシュにまたがる総面積100万ヘクタールの大森林地帯・シュンドルボンは、世界自然遺産に登録されています。ソフトシェルクラブの加工では、まずそのマングローブの森でカニを採取し養殖するのですが、世界遺産には立ち入りが許可されていない区域があり、また、サスティナビリティの観点から、これまでのやり方を継続するのがだんだんと難しくなってきました。
そこで私たちが新たに取り組んでいるのが、国連およびマレーシア大学と連携した、稚ガニの孵化プロジェクトです。これが成功すれば、原材料の調達が不要になり、天然資源を守ることができる。さらに、現地の雇用を生み出す可能性まで秘めています。会社に利益をもたらすだけではなく、国内外問わず地域に貢献するこの仕事に、私は誇りを感じています。
困っている人の役に立ちたい
以前、代表の山本に同行し、バングラデシュの自社工場を訪れた際、工場のある村の村長が山本に握手を求めてきました。当社の事業が現地の人たちの生活を支えていることが実感でき、私はより一層仕事を頑張ろうとモチベーションが高まりました。このような雇用創出とは別に、電気の普及率が低いカンボジアでのソーラーシステム設置や、アジアでもっとも貧しい国といわれているラオスでの学校建設など、ジャパン・フード・サービスは社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。
また、国内においては、認定NPO法人フードバンク関西と協業し、廃棄処分を免れた食品を支援が必要な人のもとに届けています。留学時代にボランティア活動に目覚め、なんらかの形で困っている人の役に立ちたいと考えていた私にとって、これほど働きやすい環境はありません。
Day Off 休日の過ごし方
旅行が好きなので、コロナ禍が収束すれば、
いろんな場所を訪れたいと思っています。